マフラー交換で失ったトルクを駆動系のセッティングで取り戻そう!

駆動系のセッティング

どこでどうセッティングするのか?

<ウエイトローラーの軽量化>

加速力をUPさせようと普通最初に思いつくのはWR(ウエイトローラー)の軽量化。
スクーターの動力性能とWRの関係は以下のようになる。
ウエイトローラー 軽い 重い
加速力 UP DOWN
最高速 DOWN UP

基本的に加速力と最高速は反比例すると考える。
だから駆動系のセッティングは下から上までバランスの取れた所をさぐり当てなければならない。
単純に加速を良くしたいから軽くすればいいってもんじゃない。
軽すぎるとプーリーが開いていかないので最高速がガタ落ちになります。
いくらなんでも90キロ出てたのが70キロになりましたじゃ納得できない。

◆参考までに◆
アドレスV125の純正ウエイトローラーは1個17gなので
17g×6個=102gです。
<追記>2009/6/1
型式がCF4EAのモデルは19g×6個=114gに変更されているようです。
</追記>

取り合えず2g軽い15gのものをチョイスして合計90gで合わせてみようと思ったのですが、ここは焦らずに他の方法も考えてからやってみます。

<センタースプリングの変更>

クラッチのセンタースプリングのバネレート(硬さ)を変更する方法。
動力性能とセンタースプリングの関係は以下のようになる。
センタースプリング 柔らかい 硬い
加速力 DOWN UP
最高速 UP DOWN

これはどういう事かというとスクーターは遠心式クラッチなのでスプリングのバネレートを上げる事でクラッチに負荷をかけて変速のタイミングを遅らせてやろうというのが狙い。つまりウエイトローラーを軽くするのと同じ効果が得られる。
ただし、これも硬くしすぎるとダメ。やり過ぎるとドライブベルトへの負荷も強くなり、ドライブベルトの摩耗を促進し最悪、ドライブベルトが切れてしまうような事態も考えられます。
さらに硬くすればするほどにエンジン回転も高回転を多用する形になることは必然です。

今回の目的とは違いますがセンタースプリングの熱ダレを防ぐという目的で強化センタースプリングを組むのならウエイトローラーを重くしてやらないと同じフィーリングでは乗れないでしょう。
おそらく加速は良くなるが上で伸びないようになるでしょう。

<プーリーボスの長さ変更>

プーリーボスの長さでも動力性能は変化する。
ではお決まりの表で↓
プーリーボス 長い 短い
加速力 UP DOWN
最高速 DOWN UP

ドライブベルトが摩耗して幅が細くなってきた時にワッシャーを外してプーリーボスを短くした状態にすると最高速が上がったりする。(これはYAMAHA JOGの時にやった)

他にも社外プーリーや社外トルクカムを組むなど変速特性を変更する方法はありますが、私は上記の手軽なものから1カ所づつやっていくつもりです。
そう、必ず1カ所づつなんです。昔、JPGでバラシついでととっかえひっかえ交換しまくって何がどの様にどのくらい影響しているのかさっぱりわからなくなり苦労した経験がありますので(汗)。

で、ここから本題。最初にどこから手を付けるか?ですが色々考えてたある日、センタースプリングスライドシステムなるパーツがカメファクから出ていることを発見…どこから手を付けるか決めました。

センタースプリングスライドシステム+強化センタースプリングの追加取付&交換

写真内 右)
カメレオンファクトリー製
センタースプリングスライドシステム
SRS303 定価3,150円

写真内 左)
カメレオンファクトリー製
強化センタースプリング
SS301 定価1,680円
写真右側のセンタースプリングスライドシステムって何?
クラッチ内部のトルクカムの作動時にセンタースプリングにはねじれの負荷が加わりながら伸び縮みします。
このトルクカムカバーとセンタースプリングの間にベアリングを挟み込むことでそのねじれの負荷を取っ払いってしまい、変速をよりスムーズにしようと言うのが狙い。
また、走行中にスロットルOFFからの再加速時に強制ローギア化を働かせて鋭い再加速を手に入れようなんてことも狙います。
理屈的にも納得ですし思わずそれいいね!って感じました。

でこの商品、アドレスV125に取り付けようとすると、純正センタースプリングは形状の違いから再使用できないため別途、センタースプリングを購入する必要があるとのことです。
と、いうことは必ず必要ならそのセンタースプリングでマフラー交換によるトルクの低下を補おうじゃないか!
ってな方向性になりました。
センタースプリングスライドシステムでスムーズな変速を得て、強化センタースプリングで変速のタイミングを遅らせる。今の私にとってはまさに一石二鳥じゃないですか(笑)。

カメファクではセンタースプリングは同社製の下記2つとV110純正を推奨しているようです。
カメファク製
アドレスV100用 SS301
パッケージには15%UPと記載がありますが、これはセピアなどに取り付けた場合の数値みたいです。アドレスV100に取り付けた場合は10%UPになるようです。ではアドレスV125に付けた場合は…不明。
カメファク製
アドレスV110用 SS303
こちらは普通に15%UPです。ただしV110に付けた場合。けどこれは硬すぎるのでドライブベルトへの負担がかなりかかるみたいでベルトの摩耗が激しくなるようです。そのうち切れる!?
アドレスV110 純正
21243−16F01
これは一番アドレスV125の純正に近い用です。ただ私の場合バネレートを上げてクラッチの変速タイミングを遅らせたかったので却下。
ただし、乗り味を変えたくない人にはこれがベストなんじゃないかと思います。

※どれを付けようが、センタースプリングスライドシステム自体に4mmほどの厚みがあるため、その分センタースプリングを圧縮するわけですから少しはバネレート上がります。だから記載バネレートに4mm分の+αを見るということです。

私は上記3つの中で間をとってV100用を選択しました。
実際、取付時に手で圧縮してみるとアドレスV125純正のものよりカメファク製のV100用の方が断然硬かったです。

センタースプリングスライドシステム&強化センタースプリングの取付とインプレ

センタースプリングスライドシステムと強化センタースプリングのKIT一式です。
取付の説明書も付属していました。
まずセンタースタンドを立ててエアクリーナーを固定しているボルト2本を外します。
頭12mmのボルトを外してキックペダルを外します。
次にカバーを固定している頭8mmのボルト数本と+ネジ2本を外します。
するとエアクリーナーを上に持ち上げるようにずらしながらカバーを引き抜くと外れます。
キックペダル取付のスプラインにハマっているスナップリングを外します。
ケースを固定しているボルト数本を外します。
全部外れたら固着していると思いますので、ケースをバールなどでこじりながら外します。
私のアドはガスケットも固着&硬化していたためケースが外れた瞬間ガスケットが破れました。
心配な方は事前にガスケットを注文しといてください。
左側の丸いのがプーリーです。ウエイトローラーはこちら側にあります。
右側の丸いのがクラッチです。今回、私はこちら側に用があります。
けど片方だけでは外すのに無理がありますので両方外します。
インパクトに17mmのボックスつけてはい終了。
あとは引き抜いてください。
クラッチの真ん中大きいナット34mmを外します。
この時、押さえつけながら外さないと中のスプリングによってクラッチが飛び出します。
次に純正のカムカバーをマイナスとかでこじって抜き取り、付属のカムカバーと交換します。
次にベアリングを敷き詰めたシートをカムカバーに挿入し、センタースプリングをセット。
後は元通りに組み付ければOKです。
組み付け後の写真です。
真ん中で光っているのがセンタースプリングスライドシステムです。
その上の黒いものが強化センタースプリングです。

工具並べて用意ドンでしたら30分もかからないんじゃないでしょうか。
慣れてない様な方でもクラッチ部分の組み換えさえすんなり行けば1時間もみとけば十分でしょう。
ちなみにセンタースプリングスライドシステムは2通りの組み方がありまして、耐久性を無視されるのなら青色のシートの上にベアリングを30個並べて組み付けます。このシートは500キロも走らないうちに溶けて変形してしまうとのことです。
私は勿論、町乗り使用ですので隙間なくベアリング敷き詰め仕様で組みました。
全部で55個だったかな?それでも数個あまりましたので少しくらいならなくしても大丈夫です。

<センスプとスライダー取付後のインプレ>

まだアタリは出ていませんが、効果は体感できます。
出足のトルク感と再加速時のツキ、最高速も落ちることなくかなりいい感触です。
マフラー交換で薄れたトルクがマフラーノーマル時のトルク感に戻りました。
以前よりパワーアップしたとまではいいませんが、大満足です。
これでルックス良し、排気音良し、動力性能良しと3拍子そろいました。
こんなに簡単にセッティング終わるとは思いませんでしたので感激状態です。
アタリが出ればもっと良くなると思いますが、毎日乗って徐々にアタリが出るでしょうからここから先は多分、体感できないでしょうけど(笑)。

さらにウエイトローラー1gだけ軽くしてみようかな…
もういいでしょう!やめておきなさい。(←神様の声?それとも嫁さんの声??)

<それから約2週間…>
体感できないと思っていましたが確実に良くなってます。アタリが出たんでしょう。
私が組んだアドレスV100用の強化センタースプリングはカメファクのセンタースプリングスライドシステムに付属のトルクカムカバーにはめ込む際、かなり硬くスプリングが開く方向に捩じりながら押し込まないと入らなかったので、恐らくこの部分が走行を重ねることにより何度もこすれ合いアタリが出たのではないかと思います。
ノーマルのアドレスV125と追走したい気分です。もはや自分ではわかりません。速くなっている気がするのですが、本当に「気」だけかもしれないし(笑)
ちなみに最高速も平坦な直線で100キロ出ましたのでまずまずではないでしょうか。
勿論、登りや向かい風では無理ですが。
40キロ〜80キロの範囲ではどのタイミングでアクセルを抜いても鋭く再加速します。けど、マフラー換えてトルクぬけぬけで走っていた時の感覚が自分の中でインパクトあったので、やはりノーマルより速いのかどうかは不明。駆動系いじりに入らないであっさりノーマルマフラーに戻していたとしても確実に速いと感じたでしょうし。アドレスV125はもともと加速のいいバイクですからね。

<さらに続編> 追加更新
上記のセッティングで満足したはずだったのですが、人間って怖いですね。しばらく乗っているとさらにいじりたくなり、ウエイトローラーの軽量化に踏み切りました。
別ページで紹介していますので良かったらどうぞ♪
アドレスV125のウエイトローラー交換手順










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